Break it.

朽ちてしまう前に

無理しないで

今日までの話。

月曜日に復帰して以降の職場。仕事内容はかなり考えていただき、今まで…5月に入社してから先月末倒れるまで、自分でも管理できないほどアサインされていた仕事の半分ほどからは外れて、リーダーも変わり、これでしばらくやってみよう、とセーブしてもらう内容になった。

元々チーム内の信頼関係がなく、でも業務や既定のスケジュールは減らずにキャパオーバー、私が入社した際のマニュアルも引き継ぎも無いに等しかったチーム。仲が悪く、厄介者扱いしている人から離れることだけを考え、自分たちが物理的に離れることを勝ち取ったものの、離れたからこそ疎かになるであろう最低限の「ほうれんそう」をどうしていこうかは誰も考えない。相手のことが嫌いだから。そこに何も知らずに入り、この人たち何なんだろうと思いながらもどうにかこうにかやっていた新人(私)が今回倒れ、仕事内容を制限しなくてはならない。一人だけいらっしゃる、この状況を変えなくてはと様々な手を尽くしてくださる、本来同じ部署ではなく機能的立場的にはこちらのチームで考え形にしたものの実行役だけをお任せすればいいはずの方(以降Tさん)への負担ばかり増えている。

今、物事を順序立てて考えたり、複数の選択肢からひとつを決めるという、これまで至極当たり前にやってきたことができなくなってしまっている状態の私は、まずはそのTさんの采配にとにかく従いついていこうと、復帰して以降、その方からのタスクをひとつずつ、バドミントンのラリーのように返すことを仕事としていました。改めて私が担当すること、それ以外のメンバーが担当することのすみわけをしっかりして、業務全体の見直しも作新もTさん主導でしていただき、ほかのメンバーの業務にも多少変化が生まれた。私はとにかく、「今までこうだったことが→こう変わったから→こうやってね」とTさんに言っていただくことを聞く。1日7時間、お医者様からの指導があるからとはいえ、自分の体としてもそれが限界でした。

 

でも、水曜日。気づいた。元々のチームのメンバーが、何もわかっていない。どうして自分たちの業務にも変化が生まれているのか、どうしてTさんがここまでしてくれているのか、どうして私が業務制限してもらわないといけなくなったかを、わかっていない。Tさんが個人的な時間を割いて考えてくれた説明を聞いているときの感じ、私が質問をしたときの答え方、目線、表情。そもそも今どうしてこうなっているのか、まさか自分たちのこれまでに省みるべき点があったとは思っていないのだなと気づいてしまいました。

その日のうちに、何かあったら言ってねと言ってくれている上長にメールで相談。「今のこんな精神状態なので、考えすぎかもしれないとは思うのですが」と。木曜日の朝、私もTさんもあのメンバーのそういう態度は少し懸念しているけど、今回の変更を受けて仕事が回っていけば落ち着くだろうし、嫌な態度を取る人にはいつか罰が当たるからあまり悲観しすぎないで、と返事がきていた。Tさんも私が落ち着くまではその人たちへ質問や相談をしないで済むように、とにかく何でも自分を通してと完全にレポートラインを変えてくれた。金曜日はメンバーの一人が休まれていたので、顔を合わせずに済んで、私も午後休をとって、やっと、やっと心療内科に行った。

 

母と横浜で合流して、ランチ。食欲はあったので食べられそうなメニューを選んで、母の話を聞いて。いざ食べようとしたとき、母が「よく今週会社行ったね。今はどこがつらい?」と聞いてくれた瞬間涙が溢れて止まらなくなった。まずはご飯を食べよう、胃腸的には食べられそうだし栄養を採らなきゃと思っても、全然止められなかった。しばらく…30分くらいは泣いて、母もただ黙って見てくれていて。少し落ち着いてからお皿の半分くらいの量を食べて、病院に向かいました。

心療内科は昔から家族ぐるみの知り合いが事務をされているところを予約してくれた。赤ちゃんの時からかわいがってくださってる方。すごく久しぶりにお会いしたのにちゃんとした挨拶もできず、申し訳ないなと思いつつ病室へ。60代くらいの男性の先生。「どんな症状でお困りですか?」と聞かれたから、不調が胃腸に出やすくて、こんな薬を飲んできて、でも今回突然倒れてしまって、、と少しずつ答えていたら、2分も聞かないうちに「それ、胃腸じゃなくてパニック障害」「その薬飲んでてもだめだよ、1番だめ」とどんどん誘導され。「胃腸は落ち着いていたけど、転職して、ストレスを強く感じるようになって、今回運ばれた先で心療内科を受診しなさいと言われて」と言い直しても「○○っていう成分が足りないからパニックだよ」と「うつ病」「パニック障害」とどんどんパンフレットと薬の資料を目の前に積み上げられて。(何この人、どうしてもう少し聞いてくれないの、それが仕事じゃないの、どうして決めつけるの、問診票読んだの、どうして決めつけるの?!)と、それこそ本当にパニックになりそうになり、気づいたら自分でも驚くような声色で先生に「もっと話を聞いてほしい、お薬があってないなら変えてほしいし、カウンセリングもしてほしい、楽にしてほしい」と訴えていた。心療内科の初診は1番つらいところを聞いて、今後どの療法をとっていくのかを見極める最初の窓口だというのは聞いてはいたし自分でも調べていたけど、藁をもすがりたい思いの今の私には、その見極めの作業さえも残酷で非情に感じて。たくさん渡された資料を手に病室から出てからは母に頼らないと歩けないくらいだった。なんとか帰ってからお薬を飲んで、母のご飯を食べたら、やっと話ができるようにはなったけど、母が帰ってからはお薬を飲んでいるのにすんなり寝付けなかった。少し落ち着いた私に「自分を大切にして。途中で投げ出すことが嫌いな真面目な性格なのは知ってる。だけど、異動させてもらえるなら、しなさい。お母さんからのお願い。」と言った母の言葉がずっと頭から離れなくて。

 

今朝目覚めたら食事もできたし洗濯もできた。意外と昼寝もしたくならず、交渉していた引越の業者とインターネット契約を決めることもできた。

昨日その場ですぐカウンセリングの予約を取ってもらったので、明日、カウンセラーの先生に会ってきます。初めての先生だけど、事務をしている知り合いの方もお勧めしてくれた先生。どんなお話しになるのか。どんな自分が出てきてしまうのか。

 

倒れてからもうすぐ1か月。「無理しないで」とたくさん言ってもらってきた。その意味をもう一度考えています。